突然ですが、お部屋を作るとき「建具の色」ってどう選びましたか?
「建具=室内ドア」なわけなんですが、収納扉の色と合わせたり、お部屋の雰囲気を調整したり…。
他が出来上がっちゃってる分、これがなかなか迷うんですよねぇ…(;゚Д゚)
正直、できるだけオシャレなほうがいいし。
ぶっちゃけ、視覚効果的なものも意識したい!
というわけで今回は、お部屋を広々に見せる『視覚効果』を使った「建具の色の選び方」のお話です。
目次
建具は床色と合わせるのが一般的
主に木調が普及している建具(室内ドア)は、似た材質の「床色」と合わせるのが一般的。
素材感が同じだと、違和感が少ないですもんね!建具の色を各種用意しているハウスメーカーさんなら、なにも言わなければだいたい床色と合わせてくれると思います。
・統一感はあるけど…
ただ床色と合わせると統一感はあるものの、
とにかく圧迫感がすごい!(画像は収納扉ですが…)
調べてみると、あまり広くないお部屋はより狭く見えてしまうこともあるのだそう。
少ない面積を工夫して作ってるのに、さらに狭く見えるなんてイヤーー(;゚Д゚)
建具でお部屋を広く見せるなら?
建具の視覚効果で狭く見えてしまうなら、その視覚効果を逆手にとれば広々みせることもできるはず!
ということで、かつて学んだカラーデザインの教科書を取り出してコツコツまじめに探しまして…ついに見つけました!
・膨張色と収縮色を活用!
その方法は、膨張色と収縮色を使うこと!
最近ではファッションでも「膨張色」「収縮色」という単語をよく耳にしますが、
膨張色には「進出して見える」効果、収縮色には「後退して見える」効果もあるのはご存知でしょうか。
この図。パッと見ると、白の方が前に、黒のほうが奥に見えませんか?
これが「色の錯覚」という視覚効果。つまりお部屋の奥に収縮色(濃色)を、その他には膨張色(薄色)を置くと「部屋の奥行きが出る=広く見せる」効果があるんです。
壁色=建具色=視覚効果
さて、お話を「建具の色」に戻しましょう。
説明だけ読むとなんとなく小難しい理論で「めんどくさそう…」ですが、白い壁紙をメインで使っているのであれば実践は意外と簡単♪
建具の色のチョイスだけでこの視覚効果、再現できちゃうんです!
さっそくやってみたので、昔と今の3Dで比較してみました!
(数カ所変更点がありますが、面積は変わってませんので雰囲気で感じてみてくださいまし)
【before】
【after】
どうでしょう?建具を床色と合わせていた【before】より、
お部屋が広くなったように感じませんか?
ここで重要なのはただひとつ。
壁紙の色と建具の色を合わること!
どちらも白にすることで、圧迫感がグーンとダウン。
奥にはオーク色(壁より濃い色)の収納を置くことで、なんとなく奥行きもあるように感じます。
逆の壁はウォルナットのウッドタイルだったので、こちらにはウォルナット色の建具を設置。
奥に「収縮色」を使っているのでお部屋の奥行きアップ!オークの建具を使っていたときよりも、一体感が出て壁が広がったような印象になりました。
やっぱり壁面積が広がるとすっきり見えますね。
イッツア視覚効果マジック!
建具の色は壁と合わせるべし!
個人的には、建具の色でお部屋が広く見えるなんて超お得!
やって損はないので、ぜひおすすめしたいテクニックです(*´ω`*)
建具や壁紙を計画段階の方は、ぜひ視覚効果も狙ってお部屋をより広くしてみてはいかがでしょうか。
▼軒天の色選びもコツありですよ!