もう壁紙も貼られて進みもうすぐ「竣工」って段階なんですが、改めて住友林業さんの「保証(アフターサービス)」を再確認してみました。
契約前に聞いたはずなんですが、忘れている部分や理解しきれていなかった部分って多いですね…!
資料片手に話を聞いているうちに
とか
とかとか。
契約前に理解しておけばよかった…!って部分が多々あったので、
今回はそんな住友林業の「保証内容(アフターサービス)」をまとめてみました。
2018年12月現在、長期優良住宅(30年保証システム&タームガード適用)向けの内容です。
改めて聞いたらいろいろ衝撃の事実(たぶん契約前に聞き逃してた)が判明したんですが、それも込みで資料と一緒にお話ししたいと思います。
案の定すごい文字量になってしまったんで、まずは前半「有償メンテ編」から! お付き合いいただければ幸いです。
目次
「30年保証システム」は無料じゃない!?
住友林業の営業さんと話をしたとき、
って言葉を、みなさん1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ただ、この時期ってハウスメーカーを決めたり間取りを考えたりするのに必死で、
と話半分に聞き流してしまったという人もきっと多いのではないでしょうか。
かくいう私もその一人で、「30年保証システム」が「30年無料保証なわけではない」と最近再認識して驚きました。
・「30年保証システム」とは
資料丸写しで申し訳ないですが、要約すると――
というシステムです。
そう、30年保証システムという名前ですが
10年目以降は無料保証なわけじゃない…!( ゚Д゚)ガーン
10年で保証を終わりにするなら無料ですが、10年以降も保証してもらおうとすると住友林業さんでのメンテナンス工事費用がしっかり掛かります。
「60年ロングサポート」っていわれたけど…
住友林業さんの保証といえば、
「60年ロングサポート」
という言葉も、なんとなく聞き覚えがあるのではないでしょうか?
最大30年保証ということは60年も保証できないことになりますが、これはどういうことなんでしょう?
・60年ロングサポート=60年間任意点検
実は60年ロングサポートとは、「保証」ではなく「点検」のこと。
任意になりますが、引き渡し後から60年のあいだ住友林業さんが定期的に点検してくれます。
ちなみに保証ではないので、保証適応外の不具合があった場合の修理費用はしっかり徴収されます。
・20年目以降は有料点検
ここで注目しておきたいのが、この「60年ロングサポート」も完全無料ではないというところ。
住友林業さんでは引き渡し後に7回の無料定期点検をしてくれるのですが、それ以降は有料点検となります。
■住友林業の無料定期点検■
1回目 引き渡し後3か月前後
2回目 引き渡し後1年前後
3回目 引き渡し後2年前後
4回目 引き渡し後5年前後
5回目 引き渡し後10年前後
6回目 引き渡し後15年前後
7回目 引き渡し後20年前後
(参考:参考資料pdf第3条・定期点検)
20年以降は10年ごとの点検になるので、30、40、50、60年目までの計4回は有料になります。
点検後に修理が必要な個所があれば有償メンテナンス工事の提案がありますが、これは任意なのでやってもやらなくてもOK。
点検の日は事前に住友林業さんから連絡があるそうなので、電話がきてから「点検するか」「いつにするか」を決めていいようです。
有償メンテナンス工事の費用は?
ここまでざっくりご紹介しましたが、
10年目までは無料保証&無料点検ですが、10年目以降は結構お金かかりそうですね…。
メンテナンスや点検のタイミングは「維持保全計画書(↑画像)」が表になって見やすかったので、pdfで貼っておきますね。
タイミングがわかると、次に気になるのは来たる10年後の有償メンテ工事費用。
不具合や修理具合によって費用は変わってくるので詳しい金額はなんともいえませんが、
「防蟻処理(タームガード)」を採用している場合、保証期間を延長するには10年ごとの有償メンテナンス工事が必ず必要になります。
・タームガードのメンテ=15~20万
このタームガード、採用している方はご存知かと思うのですが「白アリの嫌いな薬剤を注入」するシステムでして。
この薬剤を10年ごとに注入しなくては効果の持続が期待できないため、維持費用としてメンテナンス工事が必要なのだそうです。
営業さんにどのくらい費用がかかるのかを聞いてみたところ、
「だいたい15~20万前後」
とのことでした。
い、意外と高い…。
なんだかタームガードを採用しているせいでメンテ費用が増えて損している気分になりますが、実は利点もありしまして。
タームガードを採用していると5年ごと延長されるはずの保証期間が10年延長と優遇されています。(参考:参考資料pdf第4条・構造躯体及び防水の延長保証)
・タームガード無しの保証延長タイミング
10年、15年、20年、25年、30年
・タームガード有りの保証延長タイミング
10年、20年、30年
保証延長のためのメンテナンス&有料工事を2回もスルーできちゃうわけです!
もちろん保証には「防蟻処理」も追加されますので、総じてみればお得かもしれません。
どのくらいお金を貯めておけばいいの?
とまあタームガードの費用はだいたい出ているわけなんですが、他の工事費用がわからないってちょっと怖いですよね。
維持保全計画書を見ると、30年目には外壁や防水のメンテがあるって書いてありますし…直すのは任意にしても、だいたいの費用は貯めておきたい!
・計画書に「積立予定額」が書いてある!
ここで参考になるのが、引き渡し前後にもらえる維持保全計画書(維持保全計画書pdf)の「積立予定額」という部分。
30年後のメンテナンスまでにどれくらいの金額を積み立てておけばいいか目安が乗っています。
ただし、金額がだいぶショッキング((; ゚Д゚))
年間192,000円ってことは30年で5,760,000円ってことで…それから防蟻処理のメンテ費用を抜くと…つまり――
192,000円×30年=5,760,000円
5,760,000ー(防蟻20万×2回)=5,360,000円
すずこもりの30年後メンテ工事予定額は536万円…!
二世帯だからしょうがないのかもしれないけど、これは貯めるのムリくさい…!
そもそも有償メンテする人っているの?
これだけ大金だと「有償メンテナンス工事する人おるん…?」って思っちゃうんですが、実際のところはどうなんでしょう?
営業さんに聞いてみたところ、
「10年ごとのタームガードは更新する人が多い」
そうです。
うーん、確かに20万前後で10年間「構造体躯」「防水」「防蟻処理」の保証が延びるのはお得ですもんね。
年間2万円の保険と思えば、悪くないような気がします。
・10年後の不具合事例は少ない
ただ、実際のところ10年経ってから「構造体躯」や「防水」の不具合が出てくる人は少ないのだそう。
構造など根本的な不具合は住んですぐに気づくものなので、地震や大雪でもないかぎり「家が傾いた!」「雨漏りした!」なんていうのはそうそうないようです。
火災保険ではないので自然災害による被害は保証されませんし、単純に費用効果が見込めるのは「防蟻処理(タームガード)」くらいでしょうか。
白アリはいつ来るかわからないので、やっぱりタームガードが稼働していると安心感がありますもんね、
「構造体躯」や「防水」はおまけ程度に思っておくと「損した~」なんてガッカリ感が少なそうです。
30年後のメンテ見積りが怖い。
改めて「保険(アフターサービス)」を勉強しなおして、とりあえず30年後のメンテ見積が怖い!ということがわかりました…。
30年後は保証期間が延びるわけでもありませんし、お金が溜まったら1カ所づつチマチマ直していく感じですかね…一気にごひゃくまんはムリくさいなぁ(白目)
今日のまとめ
・「30年保証システム」は最初の10年間だけ無料。
・住友林業に有料メンテ工事をお願いすると最大30年まで延びる。
・定期点検は20年まで無料(以降有料で最大60年)
・メンテ費用は10年、20年点検はタームガードの「15~20万」
・30年目のメンテ費用は70坪くらいの家で500万オーバー
・10、20年目はメンテする人が多いけど、以降はまちまち
今回は「有料」の保証(アフターサービス)を中心にお話しましたが、もちろん住友林業には「無料保証」な部分もあったりします。
後編ではそんな「無料保証」についてご紹介しますね。
▼後編(無料保証編)に続きます!
参考資料一覧(pdf)
今回使ってない物もありますが、参考にいただいた資料をを一通り貼っておきます。すべてpdfです。
メンテする際の参考になれば幸いです。