住友林業で注文住宅を作るとき、『外壁』って迷いませんか?
3種の神器とも呼ばれるシーサンドコートは鉄板だけど、いやでもタイルも高級感あって素敵だし…。
最近はサイディングが人気だとも聞くし、そもそもシーサンドコートって普通の吹付け材とそんなに違うんかなとか。
迷いだしたら切りがない(ほんとコレ)
というわけで今回は、さんざん迷走した(数か月)外壁材の特徴をそれぞれ比較してみました。
実際にサンプルも「撮って」「触って」「見て」比べてみたので、外壁選びの参考にどうぞー!
目次
シーサンドコート(吹付け)
まずは住友林業さん外壁材のド定番、三種の神器「シーサンドコート」。
エスケー化研株式会社さんから出てる、貝殻やサンゴをブレンドした吹付け材ですね。昔はオプションだったそうですが、現在(2018年)は標準で施工OK!
余り知られていませんが、実は雨や紫外線などに5,000時間以上耐えきる耐久性と防水性を誇ります。すごい!
・近くで見ても圧倒的にオシャレ…!
シーサンドコート魅力といえば、やっぱりキラキラ光る貝殻たちのアクセント!
砂を固めたようなザラリとした独特の質感は、近くで見ても安定のオシャレさです。オプションになりますが、お部屋のアクセント壁として使う人も多いのだとか。
いろいろなシーサンドをブレンドしているので、ほどよい色むらがあるのも特徴ですね。
標準で選べる仕上げ方法は、吹き付けたままの自然な「ラフ」かムラが目立たない「刷毛引き(画像↑)」の2種類。
お値段は上がりますが、シラスLやヘアーラインなどトリッキーな仕上げ方も選べます。
・とにかく汚れが目立つ
「かわいい」「標準仕様」「高級感」と3拍子揃ったシーサンドコートですが、やっぱり欠点はありまして。
建築士さん曰く「だいたい2年くらいで汚れてくる」そう。
薄い色は雨だれなどの黒ずみが、濃い色は水垢が付きやすい&色褪せやすいそうですので、施工する場合はそれなりの覚悟が必要です。
デザイン◎
汚れ△
耐久性〇(30年で再塗装)
価格〇(標準)
ジェイストンコート(吹付け)
住友林業さんで施工できるもう一つの標準吹付け材といえばコチラ!外壁塗料の大手アイカ工業さんが出しているジェイストンコートです。
同じく吹付け材であるシーサンドコートも素敵でしたが、こちらは雲母や玉石など粒感のある素材特有のゴツゴツとした質感が印象的!
「水に強い」「ひび割れしにくい」「カビが生えにくい」という特徴に加えて、「30年色褪せしにくい」というシーサンドコートをしのぐ耐久性も大きな違いですね。
・マットなカラーと豊富なカラーが魅力!
画像を見るとお分かりいただけるかと思うんですが、シーサンドコートに比べると質感はかなりマット。
つや感やキラキラ感がないので、和風の家屋やシックなお家にはこちらが合うんじゃないかなと思います。
カラーバリエーションは、パステル系が多い印象ですね。ペールブルーやくすみピンクなどのトレンドカラーも揃ってるので、色にこだわりがある方はこちらを選ぶと楽しいかもしれません。
シーサンドコートよりも安いので、こちらを施工すると本体価格から割引がある可能性があるのも見逃せないポイントです。
・高級感に劣る&汚れそう
大手メーカーということは、よく使われているというわけでして。
ごく一般的な吹付け材なので、シーサンドコートと比べると高級感に劣る印象です。
表面がゴツゴツしているので、汚れが溜まりそう&マットな質感なので汚れが目立ちそうというのも欠点でしょうか。
シーサンドコートにもいえることですが、吹付け材を使う場合は汚れとの戦いになりそうですね。
デザイン〇
汚れ△
耐久性〇(30年で再塗装)
価格◎(場合によっては割引アリ)
サイディング
タイル風や吹付け風、木調まで、とにかくバリエーションに富んだ人気外壁材「サイディング」!
街中を車で走っていても、よく使ってるお家を結構見かけますよね。昔はのっぺりしていましたが、最近は技術の向上にともなって結構リアルになりました。
住友林業で使っている標準サイディングは、18mmと厚みがある(一般的には16mm前後)のでしっかりとした質感が特徴です。
・超機能的&リーズナブル!
吹付けにもあった「色褪せしにくい」「紫外線で劣化しない」のはもちろん、「雨で汚れが落ちる」という機能も加わってととにかく機能的!
セラミックコート×光触媒のダブル効果で紫外線による劣化はほぼガード、排気ガスなどの有害物質も50坪で約ポプラ12本分並みに浄化してくれるという驚異の高性能を誇ります。
住友林業の場合は標準で設定されている「シーサンドコート」よりも安いので、使う商品にもよりますがこちらを選ぶとその分値引きしてくれるという点もうれしいポイントです。
・大きな目地が目立つ
そんな機能性抜群&コスパ抜群なサイディングの欠点は、「とにかく目地が目立つ」というところ。
というのも、サイディングは1枚の巨大な板状。それをペタペタと張り付けていくので、どうしても板同士の隙間をコーキング材で埋めなければいけません。
さらにこの目地、数十年たつと劣化&結構汚れるという難儀な問題も。初期費用は安く済みますが、数十年後のメンテナンス費用はがっつりかかります(数十万単位)。
質感は悪くないものの本物のタイルや木と比べると差が出てしまうため、タイルを貼る予定の方は同時使用を忌避しがちです。
デザイン◎
汚れ△(雨で流れるが目地は汚れる)
耐久性〇(30年後、目地部分を再施工)
価格◎(場合によっては割引あり)
タイル
他の追随を許さない重厚感と存在感で、昔から愛されている外壁材「タイル」。
高層ビルや美術館などで、よく使われている素材ですね!住友林業さんだと、リクシルさんのタイルがオプションで選べます。
注文住宅では、アクセントとして一部に施工しているお家が多いでしょうか。こちらもサイデイング並みに種類&カラーが豊富です。
・お手入れラク度&耐久性はNo.1!
タイルの魅力は、なんといっても「何年たってもほとんど汚れない」というところ。
実際に前の家の一部にタイルを施工していましたが、数十年たっても雨だれひとつ付きませんでした。
サイディングのように目地もないため、メンテナンスフリー!
大きな公共施設にタイルの建物が多いのは、こういう理由かもしれませんね。
・お値段が高い&外観が重い印象
1枚1枚手作業で貼っていくことになるので、どうしても施工費は高くなりがち。
総タイルなら数百万、一部でも数十万は見たほうがよさそうです。
あと全体的につけてしまうと、見た目が重たい印象になってしまうのもネック。
人目にふれやすく、汚れてほしくない「ここぞ!」という場所に施工するのがちょうどいいかもしれません。
デザイン◎
汚れ◎
耐久性◎
価格△
外壁材コスパNO.1は…?
どれも一長一短で「コレ!」とは一概にはいえないんですが、コストパフォーマンス的な面でいえば、
タイル>サイディング>シーサンドコート=ジェイストンコート
の順番でしょうか。
メンテナンスは30年後といっても、やるときは足場を組んで大がかりですし。費用も1回数十万単位となると、一部タイルの初期施工費用とトントン。
この先内部リフォームをしてずっと住むと思えば、タイルを少しでも多く使ったほうが「いいものを長く使える」のでコスパ的にはいい気がします。
次点で、汚れにくいサイディングでしょうか。サイディングのおうちって、何年たっても比較的キレイですもんね。人気なのにはやっぱりそれなりの理由がある!
まとめ
・オシャレ度No.1!汚れやすいけどかわいいシーサンドコート
・マットな質感がたまらない!シックに決めるジェイストンコート
・種類も機能も価格も優秀!万能選手サイディング
・耐久性ピカイチ!コスパも価格もNo.1なタイル様
とはいえ、単純にデザイン性で選ぶならシーサンドコートは捨てがたい…!!
外壁選びは正解がない長い闘い。みなさんのご検討を祈ります!
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